この道しかなかった。
こういう風にしかできなかった。
きっと、何度も疑問が浮かびながらも、
逃げるしか、できなかった。
そうすれば、認めずに済んだから。
でも、本当は、
認めているから、逃げていたのだ。
自分を欺くことでしか、立っていられなかった。
自分を欺くことでしか、生きていられなかった。
こんなことをして、苦しいのは自分だ。
他の誰でもない、自分が自分を痛めつけていたのだ。
自分は愛されるに値する人間だと思うことが、
どうしてこんなにも困難なのだろう。
何度も自分に言い聞かす。
何度も。 何度も。
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