Tuesday, August 26, 2008

アリス



時計を首にぶらさげた

うさぎさんを追いかけていたら

大きな深い穴に落ちちゃって。


それから 

ほんとにほんとに

色んなことがあったんだけど

その話をしても 誰も信じてくれないの。




どうしたら信じてくれるの?

そんなことが起こるはずないって

どうして言い切れるの?


この世に起こり得ないことなんて

何一つ無いじゃない。

何だって起きるじゃない。




信じれば どんなことだって可能になるのに。




どうして信じる気持ちを忘れちゃうの?





Sunday, August 17, 2008

心の穴



私の心の中には、

あなたに対する気持ちのスペースがあった。



その部分で、あなたに対して、

色んなことを感じてきていた。





そのスペースに、ぽっかり穴が空いてしまった。





だから、 怒ることができないの。 

憎むこともできないの。





そんなことしたくもないから、それはそれでいいんだけど。




でもね。

怒れるうちが、憎めるうちが、華なのよ。




Wednesday, August 13, 2008

ハッピー・ウェディング



あなたが私を見る眼は、

暖かな陽だまりのようで。


最初は気恥ずかしかったけど、

やっと慣れて、

心地いいものとなった。




瞳いっぱいに私を映してくれる眼。

それが、どんなに愛しいものか。

私は、今まで知らなかった。




ずっとその瞳に私を映していて欲しいと、

それが永遠に続くことを心から願うから。

その永遠を心から信じられたから。




私は、あなたの元へ、お嫁に行きます。




Sunday, June 29, 2008

背もたれ

今日は服を脱がないで。




聞き慣れたような、

でも、思い返してみると、

聞き慣れていない声の持ち主は、真顔で言った。



彼とこのホテルで会うのは三回目。

最初の二回は、ただ寝た。

体の欲求のままに。





こっちへ来て。





何故だか、言われるがままに体が動く。

頭には、

何が起ころうとしてるのだろう?

と、疑問が浮かんでいたけれど。




枕を集めて背もたれが作られたベッドに座るよう促され、

靴を脱ぐ。

その動作の一部始終を見つめられている視線に、

今まで感じたことのない気恥ずかしさを感じる。



枕にもたれかかろうとすると、

彼がその間に割って入ってくる。



私の背中をすっぽり包み込み、後ろから抱きしめられた状態。

そのまま、二時間、TVで映画を観た。



たまに笑い合ったり、

たまに感想を言い合ったり、

たまにキスしたり。



今までの欲望に直結するようなものではなくて、

陽だまりのような、暖かくて心地いいキス。




普段のお互いの声に耳が慣れた頃、

胸の内に新たな感情が芽生えた。





じゃあ、服を脱いで。




彼は微笑みながら、そう言った。







Saturday, June 21, 2008

あなたの瞳はかなり饒舌だってこと、自分でわかってる?



そんな目で見ていたら、

私に気があるってこと、

私だけじゃなくて、周りの人にも公言しているようなもの。





あなたの視線を感じて、私のそれを合わせると、

慌てて視線を外す。


私が話しかけても、そっけない態度。


たいして気のない女の子達とは、

なにやら仲良さ気だったり。



天邪鬼な性格も手伝っているんだろうけど、

小学生の男の子じゃないんだから。





いつまでも離れたところからそんな目で見てないで、

私の目を見つめて、

あなたのその瞳に語らせてみたら?







Tuesday, June 10, 2008

愛という存在




やっと思えた。

私は私のままでいいのだと。



微笑みが浮かぶと同時に

胸に湧きあがった

じんわり穏やかなエネルギーは

ゆっくり体に広がり

その後、足から抜けていった。



やっと地上に足がついた。



心には平和がもたらされ、

愛の源泉は、今、開かれる。



私はただ愛という存在である。

ただそれだけなのである。


それが、

地球上でたった一人の私という存在。







振り子


糸に繋がれた玉をつまんで、右上まで持ち上げ、

手を放すと、

一瞬にして、左上まで弧を描くように移動する。



一人の人間の中には、


男がいて、女がいて。

光があって、闇があって。

神がいて、人間がいて。


生きている間は、大なり小なり、

両極の中で、ずっと揺れ続ける。



両極が存在するということは、

どちらにもなれるということ。



今日はどんな自分だろう?

そう感じながら揺れ続けていると、

いつか面白いバランスがみつかるのかもしれない。




Sunday, June 08, 2008


例え、恋人でなくてもいい。

例え、夫婦でなくてもいい。

例え、親友でさえなくても。


どんな形の関係でも構わない。



私は、ただ、

あなたの魂にそっと寄り添っていてあげたい。


そう感じる。


そんな愛があったっていいだろう。






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