Wednesday, January 17, 2007

眠り姫



寝返りもうたないし、

寝息も感じられないほど静かだから、

あわてて呼吸を確認してみる。

ただ眠っているだけだとわかって、ほっとする。



少しの力も入っていない弛緩した顔は、

いつか写真で見せてくれた、

子供の頃の君を彷彿とさせる。



目元にある、まだ浅い小皺に口づけたくなる。

でも、起こしちゃいけないから、ぐっと我慢する。


例え、目元の皺が深く刻まれる頃になっても、

僕は君を誰よりも愛しいと感じるだろう。




僕だけの眠り姫。 

朝までいい夢を見るんだよ。





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